朝起きたら首が痛い、電車でうたた寝して目が覚めたら首が痛くて回らなくなっていたという経験はないでしょうか?
寝違えの多くは、起床時に発症し、夜寝るまでは痛みも違和感もなかったのに朝起きたら急に首~肩~背中にかけて痛みを自覚します。
【寝違えの症状】
寝違えの初期の強い痛みは、筋肉の過緊張と炎症によって起きているのがほとんどです。
動かない(首が回らない、振り向けない)
痛み(首の後ろ、前部、側面、頭部、腕)
コリ(首、肩、背中)
その症状により制限させる方向も痛みも感じ方も様々です。
【寝違えの原因】
頸椎(首の骨)には、3つの機能があります。
1つ目:頭を支え安定性をもたせる機能
2つ目:頸椎(首の骨)の椎間関節により頭~首の動きを滑らかにする機能
3つ目:椎骨動脈(脳の栄養血管)を保有し、その経路としての機能
この3つの機能どれかに原因があると寝違えの症状は発生します。
●スマホ首・ストレートネック
パソコンやスマートフォンの画面に集中し過ぎて頭が前へシフトした姿勢が続くと、頚椎(首の骨)の湾曲はなくなり、ストレートな状態になってしまいます。これを「スマホ首・ストレートネック」と呼んでいます。 この「スマホ首・ストレートネック」になると頭の重みに耐えられず首や肩のコリがひどくなったり、姿勢が悪く、顎が前方に押し出され、背中が丸まり、骨盤が後ろに倒れ、持続的な首や肩への負担が寝違えという形で炎症をひきおこしたりします。
●枕・睡眠
高すぎる枕や不自然な姿勢で寝たりすると、筋肉のコリや睡眠不足の原因となり、寝違えによる痛みが起こることがあります。特に枕の高さが合わないと首への負担も大きくなります。
●ストレス
日常的にストレスを感じている人は首を痛めやすいといわれています。これは、僧帽筋と胸鎖乳突筋、この2つの筋肉が脳の副神経につながっています。脳がストレスを感じることにより、脳の影響を受けやすいこれらの筋肉もストレスの影響を受けて、筋肉がこわばり、凝りにつながると考えられます。